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商品名 | 81 Astro Boy “Blue Eyes” |
全高 | 約19cm |
素材 | ソフトビニール |
可動箇所 | 首・両腕・両足 |
製造国 | 日本 |
発売日・価格(税抜) | 2014年7月/7,800円 |
JANコード | 4562391708966 |
著作権表記 | (C)Tezuka Productions |
【僕とアトム】
アトムは日本人ならほぼ、いや、あえて断言しよう。
「全員知っている国民的スターだ。」
僕はそんなスターの全盛期のころ夢中になった人間ではない。
しかしながら、幼少期に何度もテレビでアトムを見たし、本でも何度もみた。
でも、そうではなくっても、駄菓子屋を見て思うように、田園風景を見て思うように、夕日を見て思うように、アトムは理由なしに心の安らぎなのだ。
その不思議な理由を自分なりに記憶の階段を降りていくと、ひとつの小さな仮説にたどり着いた。
アトムは幼少の自分なのだ。
行動範囲を狭められたたどたどしい僕の手を引き、引率者として一貫してことをやり抜こうとしている父がいる。
視界を遮るモクモクとした一時的な日常の中の非日常。勝手の分からない寒暖の世界で熱く不動の釜が待っている。
もちろん、それは風呂での情景だ。40年近く前のことだ。
一日をやりきった自分を、明日という未来にキレイにして送り出す父に、押し付けがましくも少々の威厳を感じるのだ。
自分の格好を客観的に見られないのに、そんな自分にアトムを重ねるのは可笑しいかもしれない。
しかし、子供は大人が考えうる以上に創造力を持ち合わせているのだ。
アトムという自分は閉塞した状況を経験によって分析する。そして味方にしていく。
容赦なく浴びせられる42度の湯に、液体泡攻撃。足をすくおうとするツルツル魔人を乗り越え、
利き手におもちゃという子分を従えて、怒っているように見えるあの大釜の上に逆に鎮座してやるのだ。
ザブン! はっはっはっは!どうだまいたっか!
魔人たちはたちまち閉口して、子分まで受け入れる仲間となるのだ。
こうしてはだか一貫で挑戦して、一歩ずつ確実に強くなるのだ。今日も明日も!
これぞ、我こそアトム!
そんなアトム、でも本当はどんな時も優しく見守られて戦っていたのだ。
特にはだかの自分が”楽しみながら大いなるものに立ち向かえる日”つまり、子供が親と熱い風呂に楽しく入る!
そのイメージが アトム=自分=やすらぎ なのだ!
アトム=自分=やすらぎ
知らなかった・・・・・!
でも確かにそうだった。
魔人を乗り越え、来る湯、来る湯を打ち破り、堂々と湯釜に仁王立ちしていたのは父の手回しがあったのだ。
この2014年という時代に、
SVCのアトムを見ると思い出せる。
そんな一生懸命な父と自分がいた。
アトムは強いんだ。
何でもできるんだ。
心、優しいんだ。
そして今、父になって小さいアトムを見ている。
ありがとう、お父さん。